オーストラリア空軍の第5世代ステルス戦闘機F-35Aライトニング2、2機が9月8日、北島パーマストンノース近郊のニュージーランド空軍オハケア基地に飛来した。豪空軍機がニュージーランド国内で活動するのは初めてで、9日には近くのワイオル軍事訓練場でニュージーランド陸軍の地上部隊と連携した模擬爆撃や、空軍のP-8Aポセイドン哨戒機を標的にした要撃訓練を実施。10日に帰投した。低空航法訓練はマナワツ、ホークスベイ、マールボロ、カンタベリーの上空で行われた。
今回の派遣で豪空軍は、自国領土の外に「前方武装・給油拠点(FARP)」を初めて設営した。オハケアに一時的な設備を置き、戦闘機への武装搭載と給油をその場で行える体制を試した。第3飛行隊のマーク・ビエレ司令官は「離陸時の推力の大きさは今も圧倒される」と語り、両島にまたがる低空航法訓練の計画にも触れた。
ニュージーランドは2001年に戦闘航空部隊を廃止して以来、自前の戦闘機を持たない。ダリン・ウェッブ空軍中将は、今回の訓練でニュージーランド国防軍が「世界で最も先進的な戦闘技術の一つ」に触れられるとし、両国が「こうした訓練環境で肩を並べて活動する」意義を強調した。豪州はF-35Aを72機運用し、同機を配備する17の同盟国の一つ。太平洋地域で中国の影響力が増すなか、オーストラリアとニュージーランドが防衛協力を深める動きが続いている。
